特に初めて治療を受けに来ていただいた患者さんで治療を受けて頂いた後に
「今日この後、帰ってから何か気をつけておくことはありますか?」
という質問を受けることがあります。
もちろん患者さんが痛めてしまった 部位や
問題を起こしている患部の障害の程度にも大きく左右されるのですが
基本的に比較的軽症の当院に自力で歩いて来ていただくことが出来る程度の症状で
治療によってある程度症状が改善されるような症状の場合
患者さんにお話している基本的な注意事項をお伝えさせていただきます
一つ目の注意事項としては
当日から数日の間はできるだけ無理をせず
患部に負担をかけるような動作を避けていただき
できるだけ安静に過ごしていただきたいと思います
施術によって多少痛みが軽減した場合
痛みによって仕事や家事などの日常の生活活動が
滞ってしまっている場合が多いので
どうしてもすぐ動きたくなってしまうものなのですが
患者さんの体の中で起こった問題を
自然治癒力で治そうとし始めたタイミングとなりますので
そこで無理をしてしまうと、また痛みが復活してしまうケースがあります
これももちろんケースバイケースなのですが
痛みが1/2から1/3程度に収まるまで
できるだけ安静を保った生活をしていただくように
心がけて頂くと回復が早くなります。
特に痛みが強ければ自宅ではゴロゴロと横になりながら
のんびり過ごしていただくことが良いのではないでしょうか?
二つ目は
可能であれば自宅に帰った後
患部に対してアイシングを、できれば複数回行っていただきたいと思います
痛みを起こした患部は大抵の場合炎症を起こしており
腫れて熱を持ってしまい組織にダメージを与えています
この炎症を抑え込むのに患部をアイシングで冷やすことは非常に有効になりますので
ご自宅でのアイシングを推奨しています
また冷やすということは温めてはいけないと言うことになりますので
繰り返しの内容になってしまうかもしれませんが
当日の入浴は避けていただくか、シャワー程度にしていただくことで
炎症を起こしている患部に熱を与えることなく
回復を早めることになります
この件で補足させていただくと
仕事などで多くの汗をかく方やほこりなどで汚れてしまう方
夏の暑い盛りなど、せめてシャワーぐらい浴びたいという方は
もちろんシャワーを浴びて頂いて構いませんが
できるだけ手早く済ませるようにしていただければと思います
また冬場の寒い時期などは
アイシングに抵抗がある方が多いのですが
服装などで防寒対策をすることは決して悪いことではありません
(もし風邪などひいてしまって熱が出た場合回復にさらに時間にかかってしまう可能性があります)
暖かい室内で服装も暖かくして寒さをしのぎ快適な生活をしながら
ダメージを受けてしまった患部だけはしっかりとアイシングをしてください
捻挫や打ち身などのちょっとした怪我や、寝違え、ぎっくり腰などは
正しい知識とちょっとした工夫で
効果的な処置を行うことができます
できるだけ無理をなさらず安静を保ち
患部をよく冷やしていただき、1日も早い回復をなさることを
祈っています