今年の1月10日に心臓の不整脈で倒れて入院していた父ですが
皆様には大変ご心配をおかけしましたが
お陰様で無事退院し元気で過ごしています
入院当時は必要と言われていた
心臓のペースメーカー手術を最終的には
父本人の選択で行わずに退院してきました
この時点での一人暮らしでの自立した生活というのは
かなり厳しい印象があったのは事実です
鍼灸師と言う医療の片隅で仕事をさせてもらっている私は
鍼灸学校時代は大きな病院に勤めていたこともあり
「生老病死」といういわゆる仏教でいう「四苦」に接する機会も一般の仕事よりは多く
老いていく父の行く末にも覚悟はできていたつもりで
多少のことでは動じないつもりでいましたが
想像以上に状態が悪くおそらく介護が必要になるであろう状況に
やはり本当に焦りパニックにもなりました
しかしながら今回本当に素晴らしい先生に出会うことができて
ペースメーカーの手術をしないで退院(帰宅)した私の父を心配して
病院の先生から直接私の所に電話があり
ペースメーカー手術をしないのであれば事前の策としてのアブレーション治療というカテー
テルで処置する方法がありますという提案を
部長先生の方から連絡してくださいました
医師の忙しさは皆さんも想像できると思いますが
そんな中で何人もいる患者の中の一人である私の父に対して
生きてほしい長生きしてほしいと患者さんのことを思い
ここまで心配してくださる病院あるいは心配してくださる先生というのに
出会えたことを本当に嬉しく思います
退院後駆けつけてくれた兄と私と二人で説得した結果
父も渋々ですが(笑)アブレーションの治療を受ける覚悟を決めてくれ
退院から2週間後改めて病院に戻りアブレーションの手術をしていただきました
その際も、医療は保険制度との兼ね合いでいろいろ制約が出ることがあるのですが
そんな悠長な事は言っていられないので最善を尽くしますと言って治療を進めてくださいました
(治療もひと段落して、外来で受診をするときの一コマ)
アブレーションの治療が終われば脈拍や血圧は驚くほど安定して
介護の世話になることもなく
父は元気で過ごしています
もちろんベストな治療というのはペースメーカーというのは
家族もみんなわかっているんですがこれが父の選択ということで
齢87歳、認知症だって無いわけではない父
「この家で、頑張れるところまで誰の世話にもならずに
自立してのんびり暮らしていきたい」という
父の気持ちを尊重して家族で頑張って支えていきたいと思います