最近はコルセットを扱うお店が増えて来て
ドラッグストアやホームセンターの店頭でも
多種多様なコルセットを実際手にしながら
比較検討して簡単に購入できるようになりました。
患者さんからも
「どんなコルセットを購入したらよいのか?」という質問を頂きますし
場合によっては、不適切なサイズや固定強度のコルセットを使用して
使い勝手が悪い等の訴えをお伝え頂く事もあります
今回は
立ち仕事や肉体労働で腰仙部と言われる
腰椎と骨盤のつなぎ目付近に大きな負担を与え
溜め込んでしまった疲労が引き起こしてしまった腰痛のケースで
ギックリ腰発症直後の急性期と言われている状況ではなく
急性期という痛みのピークの時期を終え
軽減する傾向にある痛みや痛みによる日常生活の不自由を感じながら
日常の生活は不自由ながらも送ることができる
回復期の腰痛患者のコルセットの選び方をお話ししたいと思います。
まずは患者さんの腰痛の原因を探し出す場合
このような考え方は整体やカイロプラクティックで施術を行う人たちの独特な考え方なのですが
負担を溜め込んでしまった腰仙部が痛みの原因なのか?
仙腸関節の不安定な状態を補うために補うために仙腸関節の周辺の組織が溜め込んでしまった負担が原因なのか?
大雑把に二つの原因に分類を行います
今回は一般的なコルセットを必要とする腰痛をお持ちの方の状態を想定していますので
腰仙部に溜め込んだ負担が原因で引き起こされた腰痛対して患部の保護を行う
コルセットの選び方を述べていきたいと思います
まずは一般的に売り場には多種多様なコルセット類が並んでいます
およそ10㎝から15㎝ 程度の幅が比較的狭いベルト状の商品もコルセットと一緒に並んでいますが
それらは不安定な仙腸関節を固定安定させるものなので
(仙腸関節の不安定さを解消させる商品と記入されているものも多いです)
間違えないように注意してください
まずは必要な固定力に合わせてコルセットのサイズを選びます
ここで言うサイズとは S、Ⅿ、Lといったサイズではなく
車で言えば用途に合わせて
コンパクトカーにするか、ワンボックスワゴンにするか、あるいはトラックにするか
という感じの用途別のサイズ選びになります
この時に、痛みという悩みを抱えながら商品を選ぶので
しっかりとしたコルセットを選びがちですが
過剰な固定力はあまり必要ではありませんし
今後、症状が快方に向かうにつれて
強い固定力、安定力が逆に生活動作を制限してしまうために
回復途中のもう少しの期間患部をかばってあげたいという時に
コルセットを鬱陶しく感じてしまい外して生活してしまった結果
腰痛が再発してしまう可能性が高くなります
また、固定力の強い大きなコルセットを使用した場合
コルセットで固定していない部分の負担が大きくなる可能性もあり
不適切なコルセットを使用していた場合に
コルセットで固定された部分の動きを補って生活をし
余分な負担を増やされて頑張っていた背筋などに疲労が蓄積してしまい
背部痛などを引き起こす可能性も考えられます
大きくてごついコルセットは本来
患部のダメージが強く激しい痛みに襲われている場合に
患者さんには安静を維持して頂きながら患部をしっかりと守るためのものとなり
何とか日常の生活を送りながら
コルセットを買いに行ける程度であれば
コルセットに求める固定力安定性は意外と大きくありませんので
一番ゴツくて大きなコルセットを選ぶのではなく
小ぶりなサイズのコルセットで十分だと思います
コルセットの便利な機能として一般化して来ている
コルセットの上についているベルトですが
固定力や安定力を強めるものというよりも
人間の体の曲線に合わせてフィットをさせるためのベルトだと思ってください
もちろん上からベルトで締めれば
コルセットの持つ固定力や安定力を強化することはできますが
がっちりと固めて固定をするためのものではなく
コルセットを体にしっかりとフィットさせて
コルセットの持っている固定力安定力を引き出し
日常生活の上で必要な動きを維持するための役割を持っていると思ってください
正しいコルセットを選び手に入れることができたら
後は使用方法ということになりますが
装着するべき場所が
患部となっている可能性が多い腰仙部を中心に
ズボンのベルトが来る高さをおおよその目安にして
その部分を包み込むように装着してください
そして装着時の締め具合ですが
実際に目の前で指導しないと難しいのですが
しっかりと締め込んで固定すれば良いというものではないので
ある程度の圧迫感をしっかり感じる程度という言い方でお伝えするしかありません
症状が軽減している過程で、 負担をかけてしまう場合が多い方は
継続してコルセットを利用する形になると思いますが
ある程度のところで多少の締め具合の調整(ゆるめに装着する時間を増やすなど)も必要になってくるでしょう
この辺は本当に感覚的なものでもありますし
症状や改善具合あるいは日常の生活の影響が大きく関与してきますので
実際には専門家に相談をして頂くことがベストだと思います
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