先日治療をしていると
患者さんから「シップを張ると患部は冷えるですか?」という質問を頂きました
ちょうど季節の変わり目となり
最近は日々の寒暖差が激しく朝晩と日中の気温差も大きくなってきて
体温調整が難しく薄着になってしまえば身体は冷えてしまうし
かと言って厚着になり過ぎて汗をかいてしまうと
汗が冷えてしまったら、やはり体が冷えてしまうから
体温調整が難しい季節ですよね
という話をしているときの質問でした
最近のシップ薬多くはプラスター剤(テープ剤)のものが多く
薄いフィルム状のものを張ることで消炎鎮痛成分を患部に染み込ませることを目的としています
以前のようなパップ剤(ジェル状の薬剤が塗られた湿布)は
ジェル状の部分が多少熱を奪って患部を冷やしてくれますが
フィルム上のプラスタータイプには患部を冷やす効果はありません
かなり前のパップ剤の場合は現在使用されているパップ剤のものよりも
かなりジェル状の部分が多く分厚くできていて
患部の冷却もシップの大切な作用とされていた時代があったと思われます
そして昔のシップは現在の各種湿布剤と比べあまり有効な成分は含まれていませんでした
最近では製薬技術の向上に伴って
新しい有効成分を皮膚から吸収させる技術がある程度確立されていますので
最近のシップは単純に消炎鎮痛剤と思って頂ければいいと思います
今は新しい薬剤を使用した良い湿布がどんどん出ています
そして必要に応じてと言いますか、症状に応じて
患部を湿布の上から温めたり冷やしたりしてできる
そういう使い方をできる時代になっています
良い時代なって、より適切な処置がしやすくなったものだと
こんな小さなことと思われるかもしれませんが
医療の進歩は素晴らしいと思います
もっと昔の40~50年前は
練り歯磨きこのような状態のシップ材がレトルトパックみたいな袋に入っていて
その薬剤をネルの布だったかな?布の上に伸ばしてガーゼで保護して包帯で固定していました
シップを張ること一つでも、そんな大変な時代もあったんですよねぇ~(笑)
からだのしくみ工房 院長石塚芳昭
からだのしくみ工房 石塚鍼灸整体治療院
Web site http://karadanoshikumi.com
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